リーガルテックの第一歩。迷っているならまず試してみることをお勧めします - キッコーマン株式会社 | LEGAL LIBRARY
1,001名以上 法務部

リーガルテックの第一歩。迷っているならまず試してみることをお勧めします

キッコーマン株式会社
事業内容 持株会社としてのグループ戦略立案及び各事業会社の統括管理
従業員数 7,645名(2021年3月31日現在)(連結)
設立 1917年12月
今回は、国内外で食料品製造・販売事業や食料品卸売事業等を展開するキッコーマン株式会社様にインタビューをさせていただきました。 口に直接入るものを作っている食品業界においては、消費者に対する安心・安全、レピュテーションリスクなど多岐にわたる法務業務が要求されます。 コロナ禍となり会社のDX化を進め始め、その一環として「LEGAL LIBRARY」を導入。 同社の法務・コンプライアンス部に所属する江夏様に「LEGAL LIBRARY」を導入したきっかけとその活用ポイントをお伺いしました。
POINT
1
コロナ禍のリモートワークで、オフィスにある書籍を使ってのリサーチができなくなり「LEGAL LIBRARY」を導入
2
本文をコピー&ペーストできる機能のおかげで書籍の内容を簡単に引用できる。時間短縮だけでなく打ち間違いも減り安心
3
「キーワード検索」で複数の書籍を横断的に検索でき、探している情報までの到達が速く、調査がスムーズに行える

リモートワーク下でのリサーチ環境整備のために「LEGAL LIBRARY」を導入

まず、御社の法務部門の組織体制や業務内容、リーガルリサーチの頻度について教えていただけますか。
江夏 康晴 様
(法務・コンプライアンス部 法務グループ長)
キッコーマンにインハウスローヤーとして入社して13年、法務・コンプライアンス部の法務グループに所属しています。 法務グループの業務は法務業務全般にわたっており、普段は契約書審査や法律的な相談、問い合わせへの対応を行っています。 他には、子会社も含めた株主総会招集通知の対応や取りまとめ、管理に加え登記などもやっており、幅広い業務内容となっています。
国内をメインに担当しており、国内25社のあらゆるところから、例えば製造部門や病院(キッコーマン総合病院を持っています)からも相談があります。 それらをすべて法務グループ3名で対応しているため、一日中何かしらリサーチをしています。 他にも契約書を読んだりすることもあるので、感覚的には業務の4分の1くらいはリーガルリサーチが占めていると思います。
御社が属する業界について、法務としての課題を感じることはありますか。
江夏 様
当社では、消費者に直接使ってもらう、さらには口の中に入れるものを作っているので、安心・安全がより重視され、法律論だけではなくレピュテーションリスクも意識して、どこまでリスクを引き受けられるかを考える必要があります。 当社では昔から、少しでも危険の可能性があるならやめるという安全サイドに傾けた方針をとっています。
契約書審査では、消費者に危険性があるかどうかという判断に加え、下請けいじめにならないかも意識しています。 契約書チェックの段階で、当社にあまりに有利になりすぎた場合、少し引いて考えて、取引先、協力会社との永続的な関係を築ける条項なのか、といった部分にも配慮しています。 あまりに不利な条件を協力会社に押し付けると、品質や安全面が犠牲になることもあります。 継続的かつ安定的に供給していただくためにはどうするべきかという観点は、法律相談に近いかもしれません。
コロナ禍前のリーガルリサーチはどのように行っていましたか。 また、リーガルリサーチに対して感じていた課題はありますか。
江夏 様
判例・法令検索は有料のインターネットサービスを利用し、法令等の解説は会社に保管されている書籍を使っていました。 コロナになる前は、リーガルリサーチには特に課題を感じていませんでした。
「LEGAL LIBRARY」を導入するきっかけを教えてください。
江夏 様
リモートワークが原則となり、会社に保管されている書籍が自宅から参照できず、書籍を閲覧するためだけに出社する必要性が出てきました。
最初のうちは、法務グループの誰かが自宅に書籍を持ち帰っている場合には、その人に書籍の該当箇所を代わりに見てもらうという対応もできたのですが、そもそも誰も持ち帰っていない書籍については参照することができず限界を感じるようになりました。
そのような状況が続いたときに「LEGAL LIBRARY」のご案内をいただき、トライアルを開始したのがきっかけです。

本文のコピー&ペースト、キーワード検索はデジタルならではの使いやすさ

実際に導入してみて、どんな変化がありましたか。
江夏 様
リモートワークで利用できる点が何より大きい利点です。 また、テキスト抽出してコピー&ペーストできる機能は便利ですね。 相談者への返信で判例を引用する際に、これまでは1つ1つ手打ちしていたのですが、「LEGAL LIBRARY」では本文のテキストを抽出しコピー&ペーストで引用できます。 時間短縮もそうですが、打ち間違いも減るので安心です。 これまでも判例すべてを手打ちしていたわけではないですが、例えば1件1~2分の作業が5秒で済んでいます。 1日3件で年間200日だとすると、時間短縮の効果として地味に効いてきますね。
テキスト認識・コピー&ペーストイメージ
その他、例えば、著作権の関係で「二次的著作物」とは何か調べようと思ったときに、「LEGAL LIBRARY」で「二次的著作物」とキーワードを入れて検索すると、該当箇所を複数の書籍からピックアップして表示してくれます。 紙の書籍ですと、索引にあればある程度推測できますが、載っていないと全く手がかりがなく、目次を最初から見て推測をつけないといけないので大変ですが、こういった機能はデジタルならではなものとして便利に使っています。

普段取り扱わない分野、購入を躊躇している書籍は「LEGAL LIBRARY」を利用

今後「LEGAL LIBRARY」に期待することはありますか。また、どのように活用していきたいですか。
江夏 様
利用頻度が高いのは、各法分野で定番となっている基本書や逐条解説なので、現在掲載されている個人情報保護法コンメンタールのような書籍が増えると嬉しいです。
また、自社で普段取り扱わない分野や、シリーズ物などは全部揃えると結構お金がかかるため、「LEGAL LIBRARY」で全部揃っていたらいいですね。 改版されたときにも「LEGAL LIBRARY」で迅速に掲載されるといいなと思います。
さらに、仮にコロナが収束して出社前提になったとしても、自宅で自己啓発を兼ねて本を読んで勉強したいようなこともあります。 今は在宅勤務なのでパソコンが自宅にありますが、在宅勤務が仮になくなった場合に、書籍を自宅に持ち帰らなくても、自宅のタブレットなどでも気軽に「LEGAL LIBRARY」を見られるという使い方ができるかもしれません。
どのような企業に「LEGAL LIBRARY」をお勧めしたいですか。
江夏 様
すでに在宅勤務をしている方や、スタートアップなどで法務機能ができて間もない部署の方にお勧めしたいです。 スタートアップでは本を一から揃えると相当お金がかかると思いますので。
「LEGAL LIBRARY」は御社にとってどんな存在でしょうか。
江夏 様
「リーガルテックの第一歩」だと思います。他部署など他の人との関係を考える必要がなく、まさに自分自身が使ってみて、使えるかどうかで導入するかどうかを判断することができますので一番導入しやすいと思います。 どんなリーガルテックを導入するか悩んでいるなら、その第一歩として「LEGAL LIBRARY」は導入しやすいのではないかと思います。
(取材日:2021年12月)
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